早いもので12月も後半に突入しすっかり冬らしくなってきました。街中は数日後に控えたクリスマスに向けて楽しげな雰囲気に包まれています。
ブバちゃん
さて、フランスでは11月の半ばから各地でmarché de noël( マルシェ・ド・ノエル)が始まりました。
この記事では私が暮らしているフランス北部の街・リールのクリスマスマーケットの様子を紹介します。
目次
街中はクリスマス仕様に早変わり
リールの街中もクリスマスに向けて一気に盛り上がってきました。見慣れた風景もなんだか新鮮に写ります。
期間限定アトラクションが登場
クリスマスに向けて街中には期間限定のアトラクションが登場し始めます。
リールの中心部、グランプラスには巨大な観覧車が出現。
ちなみにこういうイベントのときに現れるフランスの移動観覧車は日本の1.5倍速で回転する上に、四方を囲む壁が無くむき出しなのでスリル満点。
乗車部分はコーヒーカップのようにくるくる回るようになっていて風の影響をもろに受けるます。たかが観覧車、と甘く見ない方がいいかも。
グランプラスから徒歩3分。オペラ座と旧証券取引所前の広場にもメリーゴーランドが突如現れました。
こちらも結構高速で動くアトラクションのようで、子どもたちだけでなく若者や大人がはしゃいでいる姿も結構見かけますよ。
フランスの伝統が詰まったクリスマスマーケット
先ほど紹介したアトラクションからほど近いところに壁で仕切られたスペースを発見。これこそが今日のお目当て、クリスマスマーケットです!
マーケット内にはvin chaud(ヴァン・ショ、ホットワイン)のスパイシーな香り。可愛らしい小屋が軒を連ねる様子に気分も上がりますね。
こちらはキリスト降誕の場面を再現した模型crèche(クレッシュ)に飾る人形santon(サントン)。
コレクターもいるんだとか。
クリスマスの食卓を彩るテーブルクロスなど、フランスのクリスマスに欠かせない品々が勢揃い。
赤と白の組み合わせに心踊ります。
クリスマスマーケットでおすすめの食べ物
マルシェの中でもひと際目を引くのがやはり食べ物。
簡易テーブルも設置されているので、買ったばかりの屋台フードをすぐに楽しむことができます。
フランス人も大好きラクレット
クリスマスマーケット会場に入って真っ先に視界に飛び込んできたraclette(ラクレット)の文字が。
ラクレットといえばパンやじゃがいもの上に熱々にとろけたチーズを流しかける料理。リールのチーズ料理専門店「Le broc(ル・ブロック)」でも食べられます。
ブバちゃん
この屋台ではベイクドポテト、パン+生ハム、パン+ロースハムの3種を販売していました。
私はパンとロースハムの組み合わせをチョイス。
目の前でたっぷりのラクレットをかけてくれます。素材がシンプルな分ラクレットの風味が引き立って美味しかった!
ラクレットを食べながらふと頭に浮かんだ疑問。ラクレットとチーズフォンデュの違いって?
そう言われてみればチーズフォンデュには白ワインや調味料を入れるのに対して、ラクレットはチーズそのものの味がメインになっています。
デザートには「失われたパン」?
ラクレットだけでお腹いっぱいになるはずもなく、お次はデザートを求めてうろうろ。
フランスの屋台で人気のワッフルやクレープも気になりましたが、今回はpain perdu(パン・ペルデュ)を食べることに。
パン・ペルデュは直訳すると「失われたパン」。一体どんな食べ物なのかというと…
日本ではフレンチトーストの名称で人気がある、あのスイーツです。
今回はプレーンのフレンチトースト(3ユーロ=約350円)にチョコレートキャラメルのトッピング(50サンチーム)を追加してみました。
フレンチトースト自体は甘さ控えめなので、甘〜いトッピングと相性抜群。
見た目はただのチョコレートに見えますが、キャラメルが練り込まれているのでねっとり濃厚です。
最後に
クリスマスマーケットにはアトラクションや可愛い小物だけでなく、美味しい魅力もいっぱいでした。この時期ならではの少し浮かれた雰囲気もいいですね。
今回は挑戦できなかったスパイスたっぷりのホットワインを飲みに、また足を運んでみたいなあ。