海外旅行の楽しみの1つにスーパーマーケット巡りを挙げる方は多いのではないでしょうか。私自身もスーパーが大好きで、帰国前はフランスのチーズやお菓子のお土産を大量買いしました。
ブバちゃん
特に海外のスーパーは日本では出会えない不思議なものの宝庫。今回はフランスのスーパーで購入した「タラマ」を使った和風レシピを紹介します。
フランスのスーパーの定番、TARAMA(タラマ)
最近見つけたのが毒々しいピンク色をしたこちら。
パッケージにはTarama(タラマ)の文字。その下に書かれているAux oeufs de cabillaudというフランス語は「鱈の卵で」という意味なので、どうやら鱈の卵で作られた商品のようです。
買ってはみたもののあまりに強烈な色をしていたのでしばらく冷蔵庫の奥に隠していましたが、ついに意を決して開封してみることに。
パッケージ越しで見ていたものよりもさらにけばけばしい色です。魚卵のペーストのようで、ほんのり酸味のある香りがします。
地中海料理タラマ
開封してみても、魚卵を使った何かであるということしか分からなかったのでネットで検索。
タラマとはギリシャやトルコ発祥の地中海料理で、前菜として食べられるものだということが分かりました。
フランス人のアペリティフのお供、タラマ
フランスのスーパーの加工海鮮コーナーに行くと、スモークサーモンや「SURIMI」と呼ばれるカニかまと同じ棚に陳列されているタラマ。
種類やサイズが豊富なところを見ると、フランスでも人気の商品のようです。
フランス人の友人いわく、パンなどに塗ってアペリティフ(食前酒)のお供として食べるのが一般的だそう。私はこの色味に気圧されてそのまま食べることはできませんでした。
材料3つ!フランスの食材で和風たらこスパゲッティ
どうやってタラマを消費しようか考えていたところ、いいアイデアが。
フランスで暮らし始めて早3ヶ月。そろそろ日本食が恋しくなってきたところだし和風たらこスパゲッティに挑戦してみよう、ということで材料を並べてみました。
タラマスパゲッティの材料
こちらが全材料。大体いつでも冷蔵庫に入っていそうなラインナップです。
和風たらこスパゲッティ(1人前)
- お好きなパスタ 80グラム
- 塩 少々
- タラマ 大さじ2
- 牛乳 大さじ2
- 醤油 小さじ1
- (あれば)顆粒だし 小さじ1
フランスのスーパーには大抵アジアコーナーが設けられていて、醤油はほぼ確実に置いてあります。若干割高なのは否めませんが、醤油1本で食のバリエーションがかなり広がりますよ。
より濃厚な味にしたければ全乳、生クリームなどでアレンジしてみてくださいね。
余談ですが、フランスのスーパーではミネラルウォーターやジュースなどのペットボトル飲料と同じように牛乳が常温で並べられています。
日本人からするとぎょっとしてしまう光景ですが、フランスの牛乳は日本とは殺菌処理の過程が違うので常温保存が可能なんだそうです。もちろん開封後は冷蔵保存で3〜4日以内に飲みきるようにしてください。
作り方
では早速作っていきましょう!
1. 沸騰したお湯に塩を少々入れ、パスタを茹でる。
パッケージの表示に従ってください。私が食べているのはBarillaのスパゲッティは茹で時間8分となっていますが、いつも6〜7分でちょうどいい感じです。途中で固さを確認しつつ、好みの固さに仕上げてくださいね。
2. フライパンを弱火にかけ、タラマと牛乳を温める。
茹で時間が残り3分ほどになったら、ソースの用意をします。タラマに結構油分が含まれているので、油を敷く必要はありません。ソースは時間が経つと油が分離して気持ち悪いことになるので注意。
3. よく混ざって優しいピンク色になったら、
醤油(あれば顆粒だしも)を加える。
材料がすべて馴染んで少しとろみがついたら火を止める。
4. 茹で上がったパスタをざるにあげて、ソースが入ったフライパンに投入し手早く和えたら完成!
海苔があればもっと良かったんですが、見た目は完全にたらこスパゲッティです。
いざ実食!
ブバちゃん
醤油とだしのおかげでかなり日本の味に近づきました。開封時に感じた酸味も熱することでいい感じに飛んでいます。
1度たらこスパゲッティとして食べてしまうと、あんなに拒絶反応が出ていたどぎついピンクのタラマにも不思議と愛着がわいてきました。
最後に
フランスのスーパーで手に入る「タラマ」で和風たらこスパゲッティを作ることに成功しました。今後もフランスのスーパーで見つけた珍しい食材やアレンジレシピを随時ご紹介するのでお楽しみに!