ひと口食べるだけで子供時代を思い出すような食べ物ってありますよね。鹿児島出身の私にとって、名物白くまアイスや両棒餅はまさにそういう存在。ボンタンアメも欠かせません。
ブバちゃん
今回はボンタンアメを作っているセイカ食品の工場におじゃまして、ボンタンアメの魅力を再発見してきました。
ボンタンアメ工場見学の予約方法
予約は電話で
セイカ食品の見学は個人でも参加できるところが嬉しい。オンライン予約などには対応していないので、前日までに電話で予約しておきましょう。
詳細は以下のページで確認してみてくださいね。
工場見学の予約についてセイカ食品
工場の間違いに注意
セイカ食品ではボンタンアメなどの飴・キャラメル類に加えて、「南国しろくま」などを作っているアイスクリーム工場の見学も可能。
2017年にアイスクリーム工場が鹿児島県日置市(鹿児島中央駅から電車で約20分)に移転されたため、現在は工場見学の受付窓口が異なります。工場の間違いに注意です。
ボンタンアメ工場の中へ
鹿児島市内・唐湊(とそ)にある工場へ。
工場に着いたら受付で入構許可証を受け取り、担当の方に案内してもらいます。
まずは広い部屋に通されて、DVDを見ながらボンタンアメの原料とこだわりポイントについて勉強。
ご当地限定の商品を含めるとシリーズ展開もこんなにされています。
こだわりの原料
九州産の米で作るもちもち食感
ボンタンアメの最大の特徴と言えば、あのもっちりとした食感。
使っているのは九州産の「ヒヨクモチ」というお米。製粉後、地下から組み上げた綺麗な水にさらします。
ちなみにボンタンアメを包んでいるオブラートはじゃがいもとさつまいものデンプンから作られているんですよ。
3種のフルーツで風味づけ
ボンタンアメはパッケージに描かれているとおり、ふわっと柑橘が香る甘いお菓子。
- サワーポメロ
- 本田ボンタン
- 温州みかん
3種の果汁や皮から取れるオイルを生地にバランスよく調合して、独特の風味と色を作り上げています。
ここに砂糖、麦芽糖、水あめなどを加えて甘みをつけてボンタンアメ完成形へと近付いていくわけです。
製造工程を見学
ボンタンアメについて予習をしたら、いよいよ工場の中へ。ガラスの外側から見学することになるので、特別な着替えや消毒などはありませんでした。
工場内では出来上がった生地を冷却〜成形〜出荷準備までの工程を見学することができます。
ロール状のオブラートがボンタンアメを包んでいくところや
店頭に並ぶ状態が作られていく様子に立ち会えました。
中でも衝撃だったのがこちらの冷却室。
天井からドバドバと謎の液体が流れ落ちてきています。
この液体こそがボンタンアメのもと。天井の穴の上には釜が設置されていて、攪拌が終わった出来立ての生地をこの部屋で冷やし固めます。
100℃を超える高温なので、アラームや従業員同士のコンタクトを念入りに行って事故を防いでいるそう。
一通り説明を受けた後は質問の時間もあり、満足のうちに工場見学が終了。面白かった〜!
可愛い手土産
見学の最後にレトロな紙袋に入った手土産をいただきました。
中には小さいサイズのボンタンアメと兵六餅(ひょうろくもち:緑茶や白あん、きな粉などが原料の郷土菓子)!
実際に出来上がっていく過程を見ていると猛烈にボンタンアメ欲が湧いてくるので、これは嬉しいプレゼント。コロンとしていて可愛い。
ボンタンアメの通な食べ方
今回工場を案内してくださった方は商品開発を担当されているそうで、ボンタンアメと兵六餅のとっておきの食べ方を聞いてきました!
レンジで出来立ての味
社員さん曰く、ボンタンアメが1番美味しいのは出来立てのとき。衛生上の理由で消費者が出来立てを食べられることはありません…が!
レンジで軽く温めれば、かなり近い状態を再現できるとのこと!早速試してみました。
①耐熱皿に2〜3粒のボンタンアメを並べる
②600Wで6〜7秒(500Wであれば1〜2秒追加)温める
③完成!!
ほんのり温かくてトロッとした食感が加わりました。美味しい!
兵六餅は鹿児島の醤油で
さらに驚いたのは兵六餅の食べ方。
上記の①〜②の手順に加えて登場するのが、醤油!
鹿児島の甘い醤油を使うのがポイントだそう。
いざ実食!
ブバちゃん
例えるなら砂糖醤油に付けて食べるお餅。兵六餅に入っている海苔粉ときな粉の香ばしさが引き立ちます。
実は兵六餅はずっと苦手だったのですが、これだったら食べられる!新発見でした。
最後に
今回は昔懐かしい鹿児島の郷土菓子、ボンタンアメの工場見学へ。長い歴史を持ちながら、最新機器の導入などによってより安全で美味しいお菓子を消費者に届けるための工夫を間近で見ることができました。
セイカ食品の工場見学は県内はもちろん、県外の人にもおすすめ。お土産の定番でもあるボンタンアメがどうやって作られているのか、観光プランに織り込んでみるのもいいかもしれません。
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