チーズにワインにスイーツ。フランスには魅力的で奥が深い食べ物がたくさんあります。なかでも忘れてはいけないのがパン。
ブバちゃん
この記事ではフランス人が認めるパリのパン屋を紹介します。パリで美味しいお店を見つけるコツも書いてあるのでチェックしてくださいね。
目次
パリNo.1のパン屋を決めるコンクール
ふらっと立ち寄ったパン屋が美味しかった、なんてことも多いフランスですが、旅行中の限られた時間にあてもなく動き回るのはタイムロスになりかねない…
そんなときに参考になるのが毎年パリ市が開催しているパンのコンクールです。
La meilleure baguette de Paris(ラ・メイユール・バゲット・ドゥ・パリ)
La meilleure baguette de Paris(ラ・メイユール・バゲット・ドゥ・パリ)は1994年に設立されました。
(Les Boulangers Pâtissiers du Grand Paris公式HPより引用)
毎年パリ市が開催するコンクールの優勝者にはメダルと賞金4000ユーロ(約46万円)に加えて、フランス大統領官邸エリゼ宮に1年間パンを届けるという名誉ある任務が与えられます。
ブバちゃん
パリのパン屋にとっての登竜門とも言えるコンクールに参加するためには厳しい審査基準をクリアしなければいけません。参加者に課された最低条件がこちらの3点。
- 全長55〜65センチであること
- 250〜300グラムであること
- 小麦粉1キロにつき18グラムの塩を含んでいること
上位を狙うためにはポイントとなる5つの審査基準もおさえておかないといけません。
- 焼き加減
- 風味
- 中身
- 香り
- 見た目
フランスの国民食とあってかなり細かくチェックされるようです。コンクールに挑むパン屋は毎年200以上!激戦です。
その他のコンクール
バゲット以外にもパリのパン屋が自慢の品で競い合うコンクールが存在します。そのうちの1つがLe meilleur croissant de Paris(ル・メイユール・クロワッサン・ドゥ・パリ) です。
クロワッサンもフランスで食べられるパンの大定番。美味しいパン屋を見極める基準になるのも納得です。
フランスで新年を祝って食べるお菓子「ガレット・デ・ロワ」も、美味しいパン屋をめぐる議論の際には盛り上がるトピックなんですよ。
見事第1位に輝いたパン屋
コンクールを勝ち抜いたパン屋には、勝利の象徴である月桂冠が描かれたステッカーが貼られています。
パリでパン屋を探すときはこのステッカーを目印にするのがおすすめ。
2016年度バゲットコンクールの勝者La Parisienne(ラ・パリジエンヌ)
住所:48 Rue Madame, 75006 Paris
電話番号:+33 09 51 57 50 35
営業時間:日〜火曜、木〜土曜 7:00-20:00
休業日:水曜
2016年度のバゲットコンクールを制したのがパリ6区にあるパン屋・La Parisienne(ラ・パリジエンヌ)。
経営者のMichael Reydelet さん、 Florian Charlesさんは若手のパン職人とあってかなり注目されたようです。。
(LE FIGAROの記事より引用)
フランスにいるからには美味しいバゲットを食べたい!と意気込んで、パリ滞在中に朝ごはんを求めて行ってきました。
もちろんバゲット以外のパンも購入できます。値段もお手頃でいろいろ試せるのがいいですよね。
ちなみにクロワッサンやパイなどバターをたっぷり使った菓子パンは「vienoiserie(ヴィエノワズリ)」と呼ばれます。
店内に飲食スペースは無いものの暖房付きのテラスで買ったものをすぐ楽しむことができます。この日は小雨の寒い日でしたが結構くつろげましたよ。
左からバゲット、パン・オ・ショコラ、ルレ・ショコ・フランボワーズ、クロワッサン。
確か飲み物も入れて8ユーロ(約930円)くらいでした。
甘いパンも美味しかったですが、1番印象に残っているのはやはりバゲット。こんがり焼けたクラスト(外皮)と対照的に中はもちもちしていてずっと噛んでいたくなります。
何も付けなくても美味しくてお昼前なのにほぼ1本完食!「demie(ドゥミ)」という半分サイズもありますよ。
Laurent Duchêne(ロラン・デュシェンヌ)の絶品クロワッサン
住所:2 Rue Wurtz, 75013 Paris
電話番号:+33 01 45 65 00 77
営業時間:月〜土曜 7:30-20:00
定休日:日曜
パリ13区に本店を構えるLaurent Duchêne(ローラン・デュシェンヌ)。
ローラン・デュシェンヌといえば日本人の奥様とお店をされていて、東京で開催されるサロン・デュ・ショコラの常連でもあります。
こちらはパン屋というよりパティスリーですが、入り口付近におなじみのマークを発見。
店内には見ているだけでうっとりするようなスイーツの数々が並んでいます。
ショーウィンドウの張り紙には「当店ではAOPバターのみを使用しています」の文字。
AOPというのはAppelation d’origine protégée(アペラシオン・ドリジンヌ・プロテジェ)の略称で、酪農製品を中心に品質の高さを保証するEU共通で定められた制度のこと。
数少ない高品質バターの中でも、こちらのお店ではPoitou Charente(ポワトゥ・シャラント)というブランドを使っているそう。
左からパピヨン・ショコラ(パピヨンはフランス語で蝶の意)、クロワッサン、パン・オ・ショコラ。それぞれ1.2〜1.3ユーロ(約140〜150円)でした。
このクロワッサンが絶品!バターの風味は濃厚なのにサクッサクの軽い食感で一瞬でお腹の中へ消えました。
甘さ控えめのチョコレートがたっぷり織り込まれたパピヨン・ショコラもお気に入り。ボリュームも値段もおやつにちょうどいいですね。
最後に
今回は美味しいバゲットやクロワッサンが食べられるパリのパン屋を紹介しました。
パン屋探しに困ったら店先のマークをチェックするのがおすすめ!プロが認めた美味しいパンに出会えるかもしれません。