フランスで留学生活を送っていると、渡仏前に私が抱いていたイメージと実際は結構違うということに気づかされます。
「美食の国」のイメージが強いフランスですが、もちろんフランス人はコース料理を食べているわけではありません。
ブバちゃん
この記事では私が実際に体験したフランスの朝ごはん事情を紹介します。
目次
フランス人の1日は甘い朝食から始まる
みなさんはフランスの食べ物と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
チョコレートやバターたっぷりの焼き菓子は王道中の王道、お土産としても人気ですよね。
フランス人がスイーツを口にするのはティータイムだけにとどまりません。こちらに来て初めて知ったのは、フランス人は甘い朝食をとること。
フランスのテレビ番組「La Quatidienne(ラ・コティディエンヌ)」(2015年9月公開)によれば、72%のフランス人が朝食にパンをとっているそうです。
動画の中で甘いジャムやヌテラ(チョコレートスプレッド)をたっぷり塗っていたり、朝食と合わせてオレンジジュースを飲んでいたりする様子からもよく分かりますね。
日本にいるときは朝から白米と味噌汁を食べていた私にとってはかなりのギャップです。
フランス朝食の大定番「パン・オ・ショコラ」
いろいろな種類がある中で、パン・オ・ショコラ(チョコを練り込んだデニッシュ生地)はフランス人の定番朝食です。
私も大好きでパリのパン屋を食べ歩きしたときも欠かさずチェックしていたほど。
最近、フランス人議員のジャン=フランソワ・コペがパン・オ・ショコラの値段を「1つあたり10〜15ソンチーム(約20円)」と発言し、世間知らずだと非難される出来事がありました。
それほどの議論を呼ぶくらい、パン・オ・ショコラはフランス人の食生活に浸透しているようです。
仏大統領目指す政治家がマリー・アントワネットを思わせる発言AFPBB News
アレンジ自在な「タルティーヌ」
フランスパンにジャムやバター、果物をのせて食べるタルティーヌも人気の朝食です。
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アレンジ次第でしょっぱい系の味にもできるのでおすすめ。
ちなみにパン・オ・ショコラやタルティーヌ、クロワッサンなどの菓子パンのことをフランスではヴィエノワズリと呼びます。
いわゆるフランスパンはバゲットと呼ばれ、区別されているんですよ。
日本でも人気の高いPAULをはじめ、フランスでは多くのパン屋がヴィエノワズリにコーヒーとオレンジジュースを加えたモーニングセットを用意します。
やはりフランス人にとって甘い朝食は鉄板のようです。
種類が豊富なフランスのシリアル
ヴィエノワズリと同じく人気なお手軽朝食がシリアルです。種類も豊富でスーパーに行くとこんな感じでずらっと並んでいます。
おなじみのフレークタイプからシリアルバー、グルテンフリーのコーナーまで。棚の高さもあるので壁のようです。
チョコたっぷりの「Trésor」
どれが美味しいかなあと10分ほど棚の前をうろうろしていたところ、4組もの買い物客が同じ商品をかごに入れていきました!その商品というのがこちら。
フランスのケロッグが出しているTrésor(フランス語で「お宝」の意)です。
シリアルコーナーに入るや否やまっすぐTrésorに向かっていく人たちを見て、これは人気商品に違いないと早速買って帰ってきました。
いくつか種類があるのですが、みんな赤いパッケージのヘーゼルナッツチョコレート味を選んでいたので真似してみることに。
サクサクと軽い生地の中に少し塩気のあるチョコペーストがたっぷり詰まっています。この時期はホットミルクに入れるとチョコがとろ〜り溶けて最高。
気になるカロリーは1食分(30g)135カロリー。やみつきになる美味しさなので食べ過ぎには要注意です。
ザクザク食感「Cruesli」
もう1つのおすすめがこちらの「Cruesli」。アメリカのクエーカー社のものです。
日本では見かけないバニラ味を発見。
個人的には大きく砕かれたチョコレートがたっぷり入ったものがお気にいり。
ザクザク食感のシリアルとちょっと苦めのチョコが相性抜群。
そのままでも美味しいですが、ここに牛乳を入れたら止まらない。あっという間に1箱なくなってしまいました。
最後に
フランス人の食生活と甘いものは切っても切り離せない関係だということが分かりました。1日を甘いものと一緒にスタートすると気分も上がりますね。
今回紹介したもの以外にもフランスには魅力的なシリアルがたくさん。旅行のときなどに試してみてくださいね。