フランスのBio(ビオ)事情とスーパーで買えるオーガニック食品

SNSを眺めていると「オーガニック」「ヴィーガン」「グルテンフリー」などさまざまな食生活に関するキーワードが溢れています。最近は関連レストラン・カフェを見かけることも増え、流行になっているように感じることも。

私がオーガニック志向の食生活を初めて身近に感じたのはフランス留学中でした。今回の記事ではフランスのオーガニック事情について探ってみたいと思います。

フランスのBio(ビオ、有機農業)について

フランスのマルシェやスーパーマーケットにはビオ食品をはじめ、乳製品不使用、砂糖不使用、グルテンフリーなどあらゆるニーズに応えられるような商品が並んでいます。私が留学中に出会った友人の中にもグルテンフリーやベジタリアンであることを公言する人がいて、食習慣の多様性を目の当たりにしました。

環境保全や動物愛護、健康などオーガニックを選択する理由は人によって異なりますが、オーガニック食品の消費量は増加傾向にあります。

ビオの定義

そもそもビオの定義とは何なのでしょうか?有機農業の開発・促進を掲げる公益団体、Agence Bio(アジャンス・ビオ)によると…

“L’agriculture biologique est un mode de production et de transformation respectueux de l’environnement, du bien-être animal et de la biodiversité.”

「有機農業とは環境、動物の健康、生物の多様性を尊重した生産・加工方法である。」(筆者訳)

Agence bio公式Webサイトより引用

具体的には化学物質や農薬、遺伝子組み換え作物の使用を禁止していること、食品添加物を厳しく制限していることなどが明記されています。

ビオの現状

アジャンス・ビオが調査したデータを基にフランスにおけるビオの現状を見てみましょう。

  • 耕地面積

2016年、ビオ認定を受けた耕地面積は約150万ヘクタールで、前年比17%の増加を記録しました。国内耕地面積の5%以上をオーガニック農作物が占めていると発表されています。

  • 消費量

2016年のビオ食品消費量は89%!実にフランス人の10人中9人がビオ食品を取り入れたことになります。そのうち7割がビオ食品を「定期的に利用する」と答えました。

2003年に行われた最初の調査では46%の人が「1度もビオ食品を購入したことがない」と回答していることから、この十数年の間にビオに対する認知度・消費量が大幅に向上したことが分かります。

  • 雇用

ビオ市場の拡大は新たな雇用をつくり出しました。2016年の農業従事者数は約12万人にのぼり、4年前から8.4%の増加となっています。

スーパーの中のビオ

ビオ市場の拡大に伴い、以前より手軽にオーガニック食品を手に入れることができるようになりました。スーパーにはビオコーナーが設けられ、自社ブランドから商品を出すケースも増えてきています。

ビオ食品の見分け方

ビオ食品を買ってみたい!というときの目印になるのがABラベル。ABはAgricuture biologique(有機農業)の略。このラベルはフランス農務省の厳しい基準をクリアした商品だけに貼ることが許される証明なのです。

logoab

アジャンス・ビオ公式Webサイトより転載)

また、2012年からEUの基準を満たした商品にはユーロリーフのラベルを付けることが義務づけられています。スーパーに並んでいるビオ食品のほとんどにフランスのABラベルとEUラベルの2つのマークが付いているので、お買い物の際は参考にしてくださいね。

購入品

留学期間は自炊だったので最寄りのスーパーにかなりお世話になりました。スーパーは大好きな場所。ビオコーナーも片っ端から眺めては気になる商品を試していました。

こちらはドライフルーツ入りのシリアル。オートミールにナッツやフルーツが入ったものをミューズリー(muesli)と呼ぶようです。好物のココナッツチップスに惹かれて購入。

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フランスでは朝食を甘いもので軽くすませることが多かったので、こちらは結構重宝しました。

【フランスの朝食に関する記事はこちら:フランス人が選ぶ朝食2選!フランスで暮らして分かった朝ごはんの実際と特徴

同じシリーズのハイカカオチョコレート。フランスのチョコレートの種類は本当に豊富で、常に板チョコ2、3枚ストックしていました。

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日本でも美容効果が高いと人気沸騰中のハイカカオチョコレートは値段が張るのが難点ですが、こちらは1枚1ユーロ(約130円)程度だったので頻繁に買っていました。

主食としてたまに食べていたのがこの穀物ミックス。ブルグル(小麦)、キヌア、胡麻入りの食物繊維豊富な一品。

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レンジで温めるだけなので魚や肉に添えたり、お米代わりにしてリゾットを作ったり結構使い勝手がいい商品。1度怠けて生で食べてみたら驚くほど不味かったので、加熱はお忘れなく。

こちらは大手スーパーCarrefour(カルフール)で売られている自社ブランドのマヨネーズ。

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分かりやすいラベル表示があると安心して食べられますね。マヨネーズはオムレツや炒飯などの卵料理に加えるとふわふわ度が増して美味しいです。

エメンタールのラペ(おろし)も料理に使っていました。

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個人的にチーズは大きな塊を好きなだけ切って食べるのが至福ですが、オーブン料理や鍋料理のときはこのタイプが便利です。

フランスで生活しているとどうしても小麦製品を摂取することが多く、気付いたら顔パンパン。そんなときに食べていたのがグルテンフリーの食パン。IMG_6331

このパンにはキビやキヌアなどの穀物が入っていて食感がいいです。くるみ食パンに近いかな。パサつかない(むしろしっとり)のでそのまま食べても美味しい。

最後に

環境・動物・人に優しいビオ食品はフランス人に広く支持されていることが分かりました。

昨年12月には東京・麻布十番にフランスのビオ食品専門店Bio c’Bon(ビオ・セ・ボン)がオープン。ナッツ量り売りやデリコーナーなど気になるポイントがたくさんあるのでこちらもレポートしたいなあ。