SNSを眺めていると「オーガニック」「ヴィーガン」「グルテンフリー」などさまざまな食生活に関するキーワードが溢れています。
ブバちゃん
私がオーガニック志向の食生活を初めて身近に感じたのはフランス留学中。
この記事ではフランスのBio(オーガニック)事情について紹介します。
フランスのBio(ビオ、有機農業)について
フランスのマルシェやスーパーにはビオ食品をはじめ、あらゆるニーズに応えられるような商品が並んでいます。
オーガニックを選択する理由は人によって異なりますが、関連食品の消費量は増加傾向にあるそう。
ビオの定義
そもそもビオの定義とは何なのでしょうか?
“L’agriculture biologique est un mode de production et de transformation respectueux de l’environnement, du bien-être animal et de la biodiversité.”
「有機農業とは環境、動物の健康、生物の多様性を尊重した生産・加工方法である。」(筆者訳)
具体的には化学物質や農薬、遺伝子組み換え作物の使用を禁止していること、食品添加物を厳しく制限していることなどが明記されています。
増加するビオ消費
フランスの有機食品を統制するアジャンス・ビオが実施した調査によると、2016年のビオ食品消費量は89%!
ブバちゃん
2003年の調査では46%が「1度もビオ食品を購入したことがない」と回答していることから、この十数年でビオの認知度・消費量が変化したことが分かります。
スーパーで見つけたビオ食品
ビオ市場の拡大に伴い、以前より手軽にオーガニック食品を手に入れることができるようになりました。
フランスのスーパーにはビオコーナーが設けられ、自社ブランドから商品を出すケースも増えてきています。
ビオ食品の見分け方
ビオ食品を買ってみたい!というときの目印になるのがABラベル。
(Agence bio公式Webサイトより引用)
ABはAgricuture biologique(有機農業)の略。このラベルはフランス農務省の厳しい基準をクリアした商品だけに貼ることが許される証明なのです。
2012年からEUの基準を満たした商品にはユーロリーフのラベルを付けることが義務づけられています。
スーパーに並んでいるビオ食品のほとんどにフランスのABラベルとEUラベルの2つのマークが付いているので、お買い物の際は参考にしてくださいね。
ビオ食品を買ってみました
留学期間は最寄りのスーパーにかなりお世話になりました。ビオコーナーも片っ端から眺めては気になる商品をチェック。
こちらはドライフルーツ入りシリアル。
オートミールにナッツやフルーツが入ったものをミューズリー(muesli)と呼ぶようです。好物のココナッツチップスに惹かれて購入。
フランスの朝食は甘いもので軽くすませることが多かったので、こちらはかなり重宝しました。
同じシリーズのハイカカオチョコレート。
日本でも美容効果が高いと人気沸騰中のハイカカオチョコレートは値段が張るのが難点ですが、こちらは1枚1ユーロ(約130円)程度だったので頻繁に買っていました。
主食としてたまに食べていたのがこちらの穀物ミックス。ブルグル(小麦)、キヌア、胡麻入りの食物繊維豊富な一品。
レンジで温めるだけなので魚や肉に添えたり、お米代わりにしてリゾットを作ったり結構使い勝手がいい商品。
こちらは大手スーパーCarrefour(カルフール)で売られている自社ブランドのマヨネーズ。
分かりやすいラベル表示があると安心して食べられますね。
マヨネーズはオムレツや炒飯などの卵料理に加えるとふわふわ度が増して美味しいです。
エメンタールのラペ(おろし)も料理に使っていました。
個人的にチーズは大きな塊を好きなだけ切って食べるのが至福ですが、オーブン料理や鍋料理のときはこのタイプが便利です。
グルテンフリーの食パンも試してみました。
このパンにはキビやキヌアなどの穀物が入っていて胡桃食パンに近いかな。パサつかない(むしろしっとり)のでそのまま食べても美味しい。
最後に
ビオ食品はフランス人に広く支持されていることが分かりました。
2016年12月には東京・麻布十番にフランスのビオ食品専門店Bio c’Bon(ビオ・セ・ボン)がオープン。ナッツ量り売りやデリコーナーなど気になるポイントがたくさんあるのでこちらもレポートしたいなあ。